#10 ストラテジー

グラスゴー大学MBAはストラテジーと名の付くものが多い。最初の授業はDecision making under uncertaintyという授業。アイルランド出身の教授が講義のしていて割かし発音が分かりやすかった(グラスゴー訛りはもはや別次元の難しさ)。ビデオケースや教授の体験談を踏まえて話をしてくれるので非常に楽しい。内容はリスク分析に重きを置いたものでどう特にリスク認識のレベル分けをBrexitなどのケースを用いて扱った。リスクの種類にはUnknown Unknown, Unknown Known, Known Unknown, Knonwn Known(そのややこしさから後にクラスの流行語に)とある。それぞれにあった行動対処を検討していくことが重要でその後のグループワークでは僕たちのチームはイタリアのコスタコンコルディア号のケースを使って行動のエラーを分析をした。

 

主な分析方法や理論など

1. Unknown Unknown(予測不可能で実態不明), Unknown Known(予測不可能で認識可能), Known Unknown(予測可能だが認識困難), Knonwn Known(予測可能で認識可能)

2. System State

Ordered →Complex→Chaotic

3. Soft Systems Methodology

# 9 会食など

 

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各期首と終わりには食事会などのイベントを大学が催してくれる。この日はヒルトンでの会食でバーベキューが催されたのでその様子を。

#8 Team building

一番最初のアクティビティはlock lomond lake周辺でチームビルディングのワークショップだった。チームごとに様々なアクティビティに挑戦して絆を深めるというイベント。こういったプログラムを通した交流もMBAの楽しみだと思う。

 

f:id:marcusjapan:20170607171458j:image カヌーで宝探しf:id:marcusjapan:20170607171540j:image マウンテンバイクの宝探し

f:id:marcusjapan:20170607172602p:image チームごとに材料を自由に組み立てて筏を作るワーク

#7 日本人会

前期のMBAにいたTomoさんの計らいでコース開始直前にグラスゴー大学の日本人の集まりに参加してきた。基本同じ国籍同士というのはどの国でも集まる傾向があるのだけど日本人は特殊で修行や好みの問題でバラバラになりたがるらしい(笑)だけどよくよく考えると帰国後は日本人人脈のほうが海外の人脈よりその後のつながりの面で有意義だし、僕はあまり気にしていなかった。その点今の集まりに通じるこの方々はMBA、安全保障、戦争学、アニマルヘルス、公衆衛生と学んでおられて年齢も職業も学部も出身地もバラバラなのだけど初期から仲良くさせていただいている貴重なメンバー。自分たちで作った手巻き寿司(笑)もおいしく頂き、それ以降だいたい月1くらいのペースで増員を重ねながら徐々に拡大していきました。f:id:marcusjapan:20170607170811j:image

#6 Pre-sessional course

時系列が逆になったが、本コースに参加する前から英語学習者用のPre-sessionalコースに入学した。ここに入って所定の成績をクリアすれば大学に入学できるという仕組み。個々のレベルによって参加時期を選べるのでとても便利なのでイギリスの留学制度としては非常に便利。大学としても追加の収入源、理論上英語の成績と本コースの知識は別なのでアカデミックレベルを比較的落とさずに学生を確保できるという意味で非常に有意義なビジネスになっている。日本のような非英語圏の大学はこのような語学用の補助コース(日本語→英語、英語→日本語)を設けることによってかなり国際的な競争力の改善に繋がるのではと思われるが、他にも規制などに縛られているのか改革は進んでいない印象。日本に行きたい学生は非常に多いのだけど皆語学面でやめるという人がほとんど、近年はみるみる勢いで日本の大学はランキングから落ちてしまっているので大学自体のレベルが落ちる前に積極的に語学のハンディキャップを逆手にとった対策をして欲しいものです。

 

んで、イギリスの実情はどうかというとこの語学学校は英語改善には正直あまり役にたたなかったの一言。仕事を3月にやめてそこから途上国ボランティアでキャリアを中断していたのもあり、入学時期まで1年近いブランクができたので早めに入ってみたのだけどなんとクラスメートの7割が中国人、3割がサウジアラビア人でほぼ占められておりこの7割の中国人のスピーキング、リスニングが絶望的で英語改善にはならなかった><。結局4月にテストでIELTS6.5以上の成績を出せば早抜けの制度があり、なんとかこれに合格してこの語学学校は卒業した。

 

英語に関しては日本人が苦手とするのは発音とリスニングじゃないかと思う。日本語は発音の際に必ず子音を頭に付加するので母音が繋がったり、子音だけの発音は苦手でネイティブからはなめらかに聞き取れないらしい。またネイティブはConnected Speachという文のつながりを省略する話法(i.e. I need to doアイニードトゥドゥ→Ineetodoアニーテゥドゥ)で話すのだがこれがさらにややこしさを増している。これは今でも苦労していて克服には3年くらいかかりそう。

#5 成績評価の構成

セメスターは2つに分かれている。セメスター1で基本コース(戦略、オペレーション、会計・ファイナンスマーケティング)が9月から12月、セメスター2で選択科目、試験、コンサルプロジェクトそして修士論文となる。

 

単位構成は180単位

卒論(Dissertation):60単位

特別講義(Decision making)とレクチャー講義の課題(Strategic Foresight):20単位

インコース(Business Strategic Management):50単位

選択科目(Electives):50単位

 

ビジネスストラテジックマネジメントのうち評価はエッセイ3割、5割が試験、コンサルプロジェクトが2割という割り方になっている。

 

グレードは各項目に対し、A-H and CRと分類してあり、それぞれに0から22のポイントが付加されている。これに卒論とその他がそれぞれ最低B3(15ポイント以上)の場合がMerit、A5(ポイント18以上)以上の場合がDistinctionが与えられる。また、卒論以外のコースに関しては未達でもMerit1ならC1あるいはDistinctionの場合はB1であれば卒論がそれより上であれば考慮されるという仕組み。

 

細かいポイント割り

A1  22

A2  21

A3  20

A4  19

A5  18

B1  17

B2  16

B3  15

C1  14

C2  13

C3  12

D1  11

D2  10

D3  9

E1  8

E2  7

E3  6

FからG2まで省略、Hは0ポイントでCRはカンニングなどの不正行為の場合に与えられる。つまり優秀な成績で卒業するには最低でもB3以上を平均で確保しなければならない。

 

つまり、重要なのは卒論とその他(レクチャー、特別講義>試験>宿題>コンサルプロジェクト)で優先順位度順に結果を残すことが必要である。ちなみに卒論とその他でそれぞれ平均15/22点以上を目指せばMeritに到達する。後だしで書いているので最初からしっかり計画を立てておけばよかったと後悔している。実際は最初が忙しくてそんな時間がなかったのだけど。

#4 クラス

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プログラムの開始は9月12日。特に入学式のようなものはなく、指定の教室に全員集まって自己紹介する感じだった。最初の1ヶ月はオリエンテーションが続き、大学の教室はメインビルディングの3階にあって決まった場所で講義が行われる。最上階にはMBA専用の部屋があるが窓もない独房みたいなスペースなので皆あまり好んでは使っていない。この大学のキャンパスは非常に荘厳でハリーポッターの城と瓜二つの雰囲気で初めて歩いた時はここに決めて本当に良かったなと心から思った。

 

クラス構成は非常に小規模

中国人9人、アメリカ人4人、イギリス人3人(パートタイムから別に2人)、インド人3人、ドイツ人2人、スペイン人、バングラデシュ人、ラトビア人、ハンガリー人、インドネシア人、コロンビア人、モロッコ人、レバノン人、パキスタン人、ギリシャ人、フランス人と多種多様だが日本人は2人で中堅人口(笑)

 

毎年日本人は1~2人を採用しているらしい。日本人は日本企業のケースが非常に多いので重宝されていると思われる。他のアジアに比べると供給不足な印象でとなりのエジンバラ大学は今年日本人が0人だったらしい。僕は英語の水準が低かったので応募を断念したのだがこんなことなら受けとく価値はあったなと今更ながら少し後悔。

 

クラス構成としては中国人かインド人かでクラスの中核は決まるらしく、情報筋によると隣のストラスクライド大学やイングランドのシェフィールド大学は中国人は少なく逆にインド人が10人くらいで多数派を占めていたりしているらしい。グラスゴー大学のアダムスミスビジネススクールは中国とのつながりを重視している節があり、南海大学とのパートナーシップを結んでいる。MBA以外のビジネススクールの学科は9割中国人らしく、この塊を避けて生き抜くのは難しい(笑)この傾向はどの大学でも大方同じらしい。

 

ともあれクラスメイトの面々は非常に多彩なキャリアやバックグランドを持っていて皆自国から離れた職場経験があったり業界も多種多様だった。

 

バックグラウンド

金融10

観光4

プラント4

デザイン3

IT3

製薬2

コンサル2

軍事1

小売1

消費財

 

一人でいくつかの業界を兼ねている場合もあるが金融関連がトップ。しかし、観光とデザインがまぁまぁ多いのが意外な印象。やはり英語圏の大学は人を集めるのに非常に有利だなと思う。アジア人以外は英語を含め3言語以上を習得していて語学力では圧倒的、ディスカッションで高い成績を残すのは非常に困難なのでその点この大学はエッセイベースの評価であり、アジア人にとってはいい成績を出しやすいんじゃないかと思う。